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2007年09月21日
皮革の国際経済学
ノグラボストアの革カバーはどこから来たのか(1)
みなさん、こんにちは。ノグラボの山本です。
「超」整理手帳ユーザーの中には、革小物好きがたくさんいます。
革の匂いや感触、使っていくうちに変化していく様子など、
革は五感にうったえてくる素材です。
さらに、小物のジャンルでは、革は最も高級感のある素材です。
「持つ喜び」を味わうことができるもの、それが「革」なのです。
手帳ユーザーの多くの方が革好きなのは、当然といえるかもしれませんね。
ノグラボストアでも、Whitehouse Cox、イームズ、オーソドキシーと、
3種類のブランドから皮革小物を扱っています。
オーソドキシーの革に関しては、栃木レザーに訪問したり、
オフ会の時に今野さんに革の話をしてもらったり、
ノグラボでは、何かと革について勉強する機会がありました。
そういった時、ユーザーの皆様が興味津々だったのが印象的でした。
そこで、これから数回にわたって、
今までとは違った角度で、革のお話をしばらくしましょう。
政治経済学的な視点で、皮革業界の分析をします。
しばらくおつきあいのほど、お願いします。
なお、革がどうやってできるか、とか、
クロムレザーとタンニンレザーの違いとかは、
過去のブログ記事や栃木レザー、オーソドキシーの記事を
参照してくださいね。
また、柑橘系ビターさんの「革の話」連載記事も、まとまった内容になってます。
(その1)
(その2)
(その3)
(その4)
さて、まずは、おもちのノグラボカバーをご覧ください。
(もってない方は、ぜひ今年はご購入を検討してくださいね)
実は、ノグラボで扱っている革小物は、それぞれ由来が全く違います。
(1)Whitehouse Coxの場合
ブライドルレザーをイギリスで縫製し、「革小物」として日本に輸入。
(2)イームズの場合
イタリアンオイルドレザー(原産国:イタリア)とアメリカ製のファブリック(アメリカからいったん日本に輸入)を、中国で縫製し、「革小物」として日本に輸入。
(3)オーソドキシーの場合
栃木レザーでなめし・着色した革を、オーソドキシーが国内で縫製。
どうです! 同じ革製品でもこれだけ違うんですよ。
縫製場所も、イギリス、中国、日本と違いますし、
革の生産国もヨーロッパと日本に分かれるのです。
(正確に言えば、WHCの革の原産国は数カ国にわたると推定されます)
ノグラボも意外にグローバルな動きと結びついていることがわかります。
実は、革はとてもグローバルな素材なのです。
革の原産国・生産国・加工国が入り交じり、革は世界中を旅しているのです。
現在のグローバル化した世界で、革小物がどのように流通しているのか、
少し、かいま見てみることにしましょう。
そして、現在の革の問題として、世界的な価格の上昇があります。
おかげでノグラボの革カバーもどんどん値上がりしてしまいました。
皆様には本当に申し訳ないと思います。
下のグラフを見てください。
我が国の牛馬原皮と皮革の輸入単価です。

(社団法人日本皮革産業連合会ウェブより筆者作成)
特に皮革の単価が上昇しているのがわかりますね。
原皮の方は、確かに上昇していますが、それほどでもないこともわかります。
皮革と原皮って何が違うの? ってお思いかもしれません。
これらは順々に説明していくことにしましょう。
最後に、ここで論点をまとめていきましょう
(1)革はどこで生まれ、どこで「革」になり、製品となっているのか?
(2)革の世界的な価格上昇は何が原因なのか?
これらの論点にそって、革の世界を少しずつ見ていきましょう。
革カバーをお持ちの方は、
こんなに身近なものから、これほどまでにグローバル経済の動向がわかるのかと、
びっくりすると思いますよ。
投稿者 Nogulabo : 2007年09月21日 13:37
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