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2007年09月23日
皮革の国際経済学
ノグラボストアの革カバーはどこから来たのか(3)
みなさん、こんにちは。ノグラボの山本です。
前回からのテーマの続きです。
ノグラボで扱っている皮革の価格は、ここ数年でいずれも急上昇しています。
Whitehouse COXやイームズの場合、円安も一因です。
しかし、オーソドキシーの革まで大きく値上がりしているのです。
原皮の輸入価格はそれほど上昇していないのに、なぜなんでしょうか?
それには、統計を調べただけでは出てこない問題があります。
それがBSE(牛海綿状脳症)なのです。
もともと、米国をはじめ、多くの国では、牛の成長を促進させるために、
肉骨粉を飼料に用いていました。
しかし、BSEの原因となるといわれる異常プリオンが肉骨粉に多数含まれていることがわかり、
BSE問題以降、肉骨粉は使われなくなってしまいました。
もちろん、牛と人間の健康のためには、その方がよいと思うのですが、
ここで問題が発生したのです。
まず、BSEの疑いのある牛は世界中で処分されてしまいました。
この場合、肉だけでなく、皮も一緒に焼却処分したので、
世界中で一気に原皮の在庫が減少したのです。
また、肉骨粉を与えない牛の成長は遅いという点から、
同じ年齢の牛でも、取れる皮の量が減少しました。
また、長く育てれば育てるほど、皮の表面の傷も増え、
良質な原皮が取れなくなってしまったのです。
こうして、世界的に革価格が高騰する一方で、革の品質は低下しました。
その結果、今まで通りのクオリティの革を使う限り、
革の値段が極めて高くなってしまうという問題が起きてしまったのです。
オーソドキシー、Whitehous Cox、イームズのイタリアン・オイルドレザーは、
いずれも品質を下げることで価格を維持するのではなく、
最高の革を使って、最高の品質を維持するとの理念から、
最終的な商品価格の値上げに踏み切っています。
また、Whitehouse Coxに至っては、今までのような多色展開をやめ、
革本来の品質をより高める方向にシフトしています。
単なる価格上昇ではなく、それ以上に品質をあげているのです。
ノグラボの革カバーが、いかに苦しい状況の中で品質を追求しているか、
おわかりいただけたでしょうか。
これらの革製品は、現在はもはや嗜好品といってよいくらいです。
お買い求めいただいた際には、ぜひ大切にお使いくださいね。
投稿者 Nogulabo : 2007年09月23日 23:44
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