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2010年04月12日
お悔やみ
山本です。久しぶりの記事ですが、こういう内容を書くのが大変残念です。
4月10日、Slip-onの立花眞さんが山梨県でバイクのツーリング中事故にあわれ、亡くなられたそうです。ご冥福をお祈りします。
私自身、知らせを聞いて大変ショックであり、まだ呆然としております。
立花さんとは、2001年にはじめてお会いし、その後、ずっとノグラボの仕事と密接に関わっていただいてきました。2次問屋としては国内有数の地位にありながら(みなさん木軸ボールペン持ってるでしょう)、オリジナルの革製品や文房具商品など、立花さん自らが開発されものが多く、非常に独自性の高い会社を作っていらっしゃいました。
立花さんはもともと銀座のイエナ書房出身だそうです。イエナ書店時代は、フリスビーのブームを仕掛けたり、ブルース・リーを特集したり、当時からやはり異色の存在だったとご本人より伺ったことがあります。その後、独立されて輸入雑貨の販売を始められたわけですが、今や、スリップオンが扱う商品は、文具コーナーやセレクトショップでは欠かせない存在になっています。
ノグラボとは、2001年に立花さんから電話をいただき、「超」整理手帳カバーの商品化をしても問題ないかという問い合わせをいただいたのがお知り合いになるきっかけです。当時、イタリアン・オイルド・レザーでセミオーダーをウェブで始められたのは立花さんだけであり、ノグラボフォーラムでも大きな話題になったことを思い出します。
その後、2003年にイームズカバーを商品化できたのも、立花さんの豊富な知識と人脈のおかげです。「玉どり」という製法を教えていただいたのも立花さんからであり、その後もずっと驚くほどの小ロットでカバーを製造していただきました。私の細かいリクエストにも嫌な顔ひとつせず、毎年のように改良を行っていただきました。おかげでイームズカバーは、ノグラボの商品の中でも最も人気のあるラインナップになっています。A5カバーは商品化に2年もかかったのですが、その間、何度サンプルを作り直していただいたか思い出せないほどです。そして、通常の販売ルートではありえない価格と品質でこれまでみなさんにご提供できたのも、すべて立花さんが開拓された製造ルートのおかげです。
その他、ブッテーロのカバー、かまわぬのてぬぐいカバー、黒谷和紙のカバー、そして小さいけれどノグラボの重要な商品であるコアラバンドなどなど、すべて立花さんなくしては生まれなかった商品ばかりです。ノグラボは、立花さんのおかげで、ここまできたといっても過言ではありません。
多数の社員を抱えた会社の社長でありながら、私がご連絡した際にはいつも時間を作っていただき、お昼ごはんを食べながら、様々な情報交換をしていただいたことは、私のノグラボにおける大きな財産の一つです。文具流通業界のプロフェッショナルでありながら、お客さんに直接喜んでいただくことが一番の喜びだという気持ちを持ち続けておられ、だからこそホームページを通じた直販に非常に積極的だったのだと思います。
2004年頃に、野口先生とも一緒に打ち合わせをしたこともあるのですが、打ち合わせ後に野口先生がぽろっと「あの人は本当の意味で実業のプロですね。」と語っていたのが印象的でした。それほど強い印象を会った人に抱かせる方でした。
実際、立花さんとお話していると、どうすればお客さんにもっと喜んでいただけるかということが考え方の基準であり、その基準がぶれることがなかったことを思い出します。そして、驚くほどの豊富な知識を持ちながらも、常に新しいアイディアを歓迎され、面白いことや人がびっくりするようなこと、驚きを大切にされていました。
立花さんの会社に伺うと、立派なショールームがあり、オリジナルの革製品が部屋いっぱいに展示されています。あの商品ひとつひとつに立花さんの思いがこもっていたのかと思うと、なんとも胸がいっぱいになります。
ここ数年、立花さんは趣味のバイクを再開され、週末はツーリングやサーキットで走られているという話を伺っていました。バイクのことを非常に楽しそうに話されていたのを思い出します。
立花さんとこれまでお話した様々なことは、すべて私にとっても大きな財産です。私のような素人が手帳カバーを手がけることができたのも、立花さんのような方に支えられていたからであり、また立花さんのお客さんを本当に大切にしようという姿勢は、ノグラボにも大きな影響を与えてきたと思います。
最近では、若者の教育問題についても、お話をさせていただくこともありました。何でも新しい知識を吸収しようというその若々しい考え方に、私自身どれほど勇気づけられたことでしょう。もう立花さんと一緒にお仕事をすること、立花さんと様々なお話をすることが叶わなくなったのは、私にとって最も残念なことです。
立花さんの在りし日のお姿を偲びつつ、心からご冥福をお祈りします。
投稿者 Nogulabo : 2010年04月12日 19:15
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コメント
立花さんにセミオーダーで縦長手帳を作っていただきました。
革の魅力も教えていただきました。名前の入った手帳が届いたときの嬉しい気持ち、立花さんのお店のwebサイトに自分の手帳がUPされた時のくすぐったい様な気持ちを懐かしく思い出します。中身をいろいろ取り替えて、カバーは今も使っています。残念です。心からご冥福をお祈りします。
投稿者 縦長手帳主婦 : 2010年06月20日 01:59

