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2007年01月20日
柑橘系ビター
革についての基礎知識(1)
「識る」
革を識る
向かって右側が今野社長 、左側がノグラボのやまもとさん
タンニンなめしとクロムなめしの違いを実験
超整理手帳オフ会で、オーソドキシーの今野社長から「革」についてのお話をいただきました。既成の革手帳カバーのユーザーとしても、また、手作り派としても、大変興味深い内容でした。今野社長は、本当に「革」というものを愛している方だなあということが、お話の端々にうかがわれました。当然商売ですから儲けは必要なのでしょうが、それだけではない革に対する愛着、こだわりといったものが強く感じられました。
今回の講演は、ほんの数十人しか聞くことができませんでしたが、是非、「革」にご興味のある方々に識っていただき、ますます貴重なものとなってきている「革」に対する正しい理解を深めていただける方が増えればと思い、講演者の今野社長様のご了解を得て、ここにその内容の一部を公開させていただくことにしました。地方の方等でご出席できなかった方々にもご参考にしていただければと思います。
箇条書き形式にしており、また、省略した部分もあり、ご説明で使われたスライドもないことから、今野社長の意を十分に伝え切れていない部分もあるかとは思いますが、その点はご容赦いただければと思います。
【目次】
一.どういう革がよい革か
二.革と皮は違う
三.皮の構造
四.革の種類
五.準備工程
六.なめし工程(タンニンなめしとクロムなめし)
七.仕上工程
八.表面加工
九.その他の面白いお話
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一.どういう革がよい革か
一般的に、これがよい革という革は世の中に存在しない。
使う人がよいと思う革、その人のニーズや好みに合ったものがよい革ということになる。
二.革と皮は違う
「皮」というのは、生の皮、牛のもようそのままの剥いだばかりのもので、そのままだと腐ったり乾燥してバリバリになったりするもの。仕立てはおろか、保存すらできないもの。
これを加工して、長期保存でき、仕立てやすくしたものが「革」。
つまり、皮を加工したものが、革ということになる。
三.皮の構造
1.表皮、毛根
2.コラーゲンの真皮層(表皮側のきめ細かい層)=銀面
3.コラーゲンの真皮層(皮下組織側の荒い層)
4.皮下組織
革にとって価値のある部分は銀面。銀面さえあれば革は丈夫。そして、その下のきめ細かいコラーゲン層があるものがよい。もともと革の厚みというのはかなり厚いのだが(10mm近い)、用途によっていろいろな厚みに漉く。この時、当然銀面を残して漉く。厚さを調整するためには、荒いコラーゲン層を漉いていく。これに対して、トコ革といわれるのは荒いコラーゲン層のみのもので、破れやすくて劣化しやすいので、これは使わないほうがよい。ただ、もったいないと思う人が多いのか、トコ革に銀面に似せた加工を施したものあがある。ただ、ニセモノの悲しさで、時がたつとだんだんとひび割れてくる。また、革特有の色つやの変化もない。「製造物責任法」のため、「この製品はトコ革を使用しています」という表記はなされていますが、知らない人はこれを革と思って購入してしまいがち。これは避けたほうがよい。
では、次回をお楽しみに。
投稿者 柑橘系ビター : 2007年01月20日 00:00
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